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現代の俳句としての7秒詩 / 7sec poem as Haiku

世界で最も短い詩と呼ばれる俳句は、リズミカルな短い言葉の中に季節と詠み手の情感が凝縮されている。 しかし、日本語で詠まれている以上、日本語が分かる人でないとその情感は伝わらない。 もしも芭蕉が現代に生きていたら、旅の中で感じた情感をどう詠むだろうか。

私はその土地で感じた情感を、海外の人とも共有できる形で詠みたい。 本作ではオノマトペを新たに創作し、カンディンスキーも感情を表すのに使った色と形をリズミカルに動かし、旅の情感を伝える短い動画を制作した。 日本のオノマトペは世界でも類を見ないほど独自に発展しており、新たなオノマトペ表現をつくっても、日本語で育った者同士なら「なんとなく分かる」。しかし、色をもち動きを伴う文字は、日本語が読めない人が見ても「なんとなく分かる」。

作品のベースには、実際に訪れた場所の写真が使われている。 しかし、写真だけでは自分の気持ちまでは伝えきれない。約7秒の動画は、短い映像の中に情感が表された現代の俳句なのである。 俳句がもつリズムは文字の動きで、季語は色の組み合わせで表されている。

芭蕉が旅の中で俳句を詠んで後世に残したように、現代を生きる私は訪れた土地への想いを四季それぞれにつき5本ずつ、計20本の動画で詠み、インターネット上で出会った人たちと共有する。

Japanese Haiku is the shortest poem in the world. Haiku poet used to sing the poem while they are travelling. They expressed their impression with 5-7-5 characters rhythms and word of season. Haiku is very short. That's why we can feel strong emotion through Haiku. Haiku is getting popular in the world and they use syllable instead of characters. If I sing Haiku in Japanese, people who can't read Japanese, don't understand the emotion. So, I'll sing Haiku with 7 sec videos with using created Onomatope, Chinese characters and photos which I took. You can see rhythm of Haiku and seasons of the place with move and colors. I remember the place where I travelled before COVID-19 and sing the impression of the place like missing ordinary life. This is 7 sec poem as modern Haiku.
We can see the other relationship between reality and fantasy, physical and digital, macro and micro, living thing and non-living thing or sense and language.

オノマトペ表現は日本ではとても発達しており、繊細な感情を表現することができます。 私は本作のために新たなオノマトペを創作し、カタカナやひらがなも混ぜ合わせることによって違和感を生み出しています。 同時に、身体のパーツを表す漢字や細胞をイメージした線画を重ね、動きを出すことによって、リアルとファンタジー、アナログとデジタル、マクロとミクロ、生物と非生物、言語と感覚がミックスされます。
リアルとファンタジー(写真や文字化された音と写真以外の部分)
アナログとデジタル(アナログ制作の作品写真)
マクロとミクロ(細胞線画と土地の写真)
生物と非生物(身体のパーツを表す文字とその他の文字)
言語と感覚(既存の文字と創作されたオノマトペ)

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