Acrylic and pen on Finnish and Japanese paper,200×230×100mm(7.9×9.1×3.9inch)size changeable, 2017
フィンランドと日本の紙を使った作品です。もともとは一つの円環状につながった作品を細切れにして積み上げています。そのため、すべてのピースがつながっています。
この作品は「盗む」ことが許されています。盗むというのはつまり、誰にも見つからないように、誰かのものを密かに入手することです。盗まれた作品は作家のものなのか、盗んだ人の物なのか。
私たちは道端の落ち葉を拾って持ち帰ることができる。床に落ちている誰かの髪の毛を拾って帰ることができる。
私たちはどこまでを所有していてどこまでを所有していないのでしょう。また、所有する価値があるものとはなんでしょう。
誰かが作品の一部を盗んだとしたら、すべてがつながっているこの作品の「完全性」は失われます。しかし、作品が盗まれたかどうか、どの程度減ったかは、私たちは知ることができません。
盗まれた作品の見映えは、盗まれていない時とほぼ変わらないでしょう。
果たしてその価値は下がるのでしょうか?
本作は「所有」と「価値」とは何か、あなたに問いかけます。
This work is made of papers from Finland and Japan. Original work is the circle. I cut it up small pieces and piled up. All pieces are connecting with lines. You are allowed to steal these small pieces. If somebody steal them, the perfection of this work will be losed. However, we don't know if somebody really stole them or how much it decreased. There are no difference of appearance between before stolen or not stolen. I wonder if the work will fall in value or not after somebody stole some. This work challenges what the ownership and the value is.